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『死刑にいたる病』に心を揺さぶられました~大阪の国産仏壇店・翠光堂~

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こんにちは。翠光堂です。

先日、気になっていた『死刑にいたる病』をNetflixで鑑賞しました。

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阿部サダヲさん演じる榛村大和という人物、実に印象的で誰からも好かれるような穏やかな物腰と、細やかな気配りのできる人物。しかし、その内面には想像を絶するような狂気が潜んでいるというギャップに、ゾクゾクとさせられました。もし、こんな人が隣に住んでいたら、絶対に連続殺人鬼だとは思えないでしょう。誰にでも自然と溶け込めるような、彼の能力の恐ろしさを感じました。

物語は、24人の少年少女を殺害したとして死刑判決を受けた連続殺人犯、榛村大和からの手紙が主人公の雅也のもとに届くことから始まります。榛村は、自身が犯行に及んだことは認めるものの、その中の1件だけは自分が犯人ではないと主張し、真犯人を捜してほしいと雅也に依頼します。

物語が進むにつれ、榛村の穏やかな笑顔の裏に隠された狂気、そして彼の犯行に至った経緯が少しずつ明らかになっていきます。残虐な描写も少なくなく、目を背けたくなるようなシーンもありましたが、それでも物語から目が離せません。

特に印象に残ったのは、榛村と被害者の複雑な関係性です。彼は単に殺害するだけでなく、被害者との間に歪んだ心理的な繋がりを持っていたように思えます。その歪んだ関係性が、観る者を深く考えさせます。

また、この映画のもう一つの魅力は、榛村が本当に最後の事件の犯人ではないのか、という点です。様々な登場人物が怪しい影を落とし、視聴者を翻弄し続けます。

『死刑にいたる病』は、単なるサスペンス映画にとどまらず、人間の心の闇や、善悪の境界線について深く考えさせられる作品でした。榛村大和という人物を通して人間の多面性や、その恐ろしさを突きつけられるのです。

榛村大和の狂気の一端に触れたい方は是非。。。