いよいよ今年も残り一ヶ月となりました。
大掃除の季節です。
お仏壇掃除についての注意点をまとめてみました。
『金仏壇・・塗り部分(黒い部分)は、柔らかく薬剤が染込んでいない乾いたクロスで拭く。
金箔部分は、毛ばたきの羽先で優しくなで、ホコリを落とす程度。(基本的には触らない。)』
『唐木、家具調仏壇・・面の部分は、柔らかく薬剤が染込んでいない乾いたクロスで拭く。
欄間等の彫りが施されている部分や細かい部分は、毛ばたきでホコリを落とす。』
準備:
お仏壇の部品やお仏具を出す前に、
見取り図や写真を撮られる事をお勧めします。
毎日見ていても、いざ動かすと元の位置が分からなくなる事がよくあります。
お仏壇の中に入ったお道具を、一旦外に取り出し、
吊り物、高欄(一番上段の柵)等、取り外せる物は取り外しておきます。
(お掃除中の転倒や落下を防いでおきましょう。)
掛軸、燈籠(電気配線が施されている物)等、動かしにくい物はそのままにしておきます。
膳引きや、仏壇内にガラスがひいてある場合は、外しましょう。
傷つける可能性があるので、取りづらい場合は、はめたままで結構です。
まずは、全体のホコリを毛ばたきで落とします。
ホコリを吸着するハンディーモップ等もお使い頂けますが、
モップ自体に薬剤が染込ませてある物の使用は避けて下さい。
注意:長年使って羽が減った毛ばたきは、柄で傷付ける事があります。
そのような場合は、お買換えをお勧めします。
扉や障子の枠、側面の梁等、上を向いた面の部分は結構ホコリが溜まっています。
唐木仏壇で汚れが目立つ場合は、水拭きをして下さい。
柔らかい布にお湯を染込ませて、硬く絞った物で拭き、
すぐに乾いたクロスで乾拭きをして下さい。
面の部分は、薬剤が染込んでいない、柔らかく乾いた物をご使用下さい。
欄間や障子の格子等、細かい部分は綿棒などでホコリを取って下さい。
ただし、細かい彫り物はちょっとした事で折れたり外れたりしますので、ご注意下さい。
お仏壇用の艶出し液をお持ちの場合は、薄くのばし、しっかりと乾拭きをして下さい。
お仏壇は、何重にも塗装とコーティングが施されています。
強く拭き過ぎたり、専用では無い洗剤等でこすると、
コーティングがはがれ、艶がなくなったり、傷みが早くなってしまいますので、ご注意下さい。
お仏壇は水気を嫌います。水拭き等は、一年に一回位に留めて頂き、
普段は毛ばたきでホコリを落とし、クロスでの乾拭きでお手入れをして下さい。
そのほかお掃除について詳しくお知りになりたい方はお気軽にお問合せくださいませ。
翠光堂(すいこうどう)仏壇店 ☎ 0120-577-510