こんにちは。翠光堂の髙橋です。
今、京都国立博物館で開催中の「国宝」に行って来ました。
生憎の天気でしたが、沢山の来場者で賑わっていました。
三階まで上がって、ぐるぐると回り、一階へと下りながら観覧します。
まずは「書」からはじまりました。少し退屈なイメージでしたが、
古今和歌集や土佐日記といった、義務教育中に聞いた事のある名前を見て、
だんだん近づくと、全く造詣のない僕でもその字に引き込まれます。
特に流れる様なひらがなはとても美しく、読めなくても見入ってしまいます。
そんな国宝モードに入ると、縄文土器や土偶の美しさもわかった様な気になります(笑)
二階へ下りると仏画や地獄絵と続くのですが、日本の歴史や芸術は仏教との密接な関係があることをあらためて認識できます。赤い衣を着たお釈迦様「赤釈迦」や「釈迦金管出現図」などはとても見物です。
第一期の10/15までは国宝指定されている雪舟の作品が全て揃っているそうです。
有名な「天橋立図」は圧巻です。構図や緻密さ、墨での表現のバランスが素晴らしい。
因みに雪舟が国宝指定作品が一番多いそうです。
その後、琳派や狩野派の近代画、中国絵と続き一階へ。
この時点ですでにお腹いっぱいですが、一階は仏像の彫刻からはじまりまたテンション上がります。大きな大日如来や不動明王、四天王なども展示されています。
絵巻物、染織、金工、漆工と続きます。
蒔絵の施された冊子箱や宝珠箱、徳川光友夫人千代姫の所用7品などがあり、その艶やかさと豪華さは時代を経てもさすがです。
ザーーーっと観て軽く二時間は経っていました。ガラスにへばりついていた人達は、もっと時間がかかったと思います(笑)
第一期から第四期まであり、10日ほどで展示内容が一部入れ替えられていくそうです。開催は11/26まで。気になる方はお早めに!
京都国立博物館120周年記念 特別展覧会「国宝」