こんにちは。翠光堂の髙橋です。
以前に書いた記事ですが、またこの日を思い再掲致します。
以下、2019年12/8記事
二回目のパールハーバーへ行ってきました。
第二次世界大戦が開戦するきっかけとなったアメリカの軍事基地です。
日本軍の奇襲により沈没した戦艦「アリゾナ」沈没したままで残し、それをまたぐ様に橋を掛け、十字架にし、兵士の鎮魂と平和を願う場として残されています。
奥には沈んで行った兵士たちの名前が刻まれています。まだ数名増え続けているそうで、それは生き残った兵士たちが寿命を迎えたその時に、同志と共に骨を海に沈めて欲しいと願うそうです。ご存命の方はもう数名だそうです。
アリゾナ記念館には様々な兵器のレプリカを見る事が出来ます。その中に日本の人間魚雷「回天」の実物が展示されています。年端も行かない青年が、前に進む事のみ許され、人が一人入るだけの筒に残ったスペースに大量の爆薬を積み込み、軍艦に突っ込んでいくという、常軌を逸した兵器です。帰る事を許されず、暗い海の中を進むという事を想像しただけでも身震いがします。本当に繰り返してはいけない歴史だと感じました。
続いては戦艦ミズーリ。これは第二次世界大戦を終結させる降伏文書の調印式が行われた戦艦です。中々間近で見る事が出来ない巨大な戦艦にテンションが上がりますが、これも多くの歴史を刻んだ戦艦です。戦艦上では日本語ガイドさんが付いてくれ、メインのスポットを案内してくれます。
戦艦の仕様やここにある意味、実際の調印式が行われた場所、そこであったエピソードや背景など、上手く歴史の流れに乗せてくれます。
この艦上でも痛ましい歴史が刻まれています。沖縄沖での対戦中、日本の神風特攻隊によってつけられた傷が残されています。艦上に引っかかった機体からでた日本人の遺体。清掃夫達が海に投げ捨てようとした時、当時の艦長が制止したそうです。敵とは言え、無作法に葬るものではないと進言。翌日、正式な水葬が行われ、海へと沈められたそうです。この敬意ある行為は日本人として、深謝いたします。当時は判明出来なかったこの日本人兵士、現在調査が進み、二名まで絞られているそうです。
欧米の方を含め沢山の方が毎日訪れています。比べて日本人の数は劇的に少ないです。どうしても日本人にはネガティブに感じてしまう土地やテーマですし、ハワイというバカンスの最中に足が向きにくいかもしれません。でも、戦争という大きな過ちを様々な角度から見聞きし、直視、体感する事で、より平和を思う気持ちが高まります。浮かれた旅行中だからこそ感じる事もあります。何日か何度かあるハワイの観光に是非一度訪れてみて下さい。日本人にとってもとても大切な事だと僕は感じています。
今日12/8(現地時間12/7)、真珠湾攻撃が行われた日です。改めて先の大戦で亡くなった多くの命に手を合わせ、これからの平和を心から願います。合掌。