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熨斗口(のしぐち)御神酒口(おみきぐち) ~翠光堂仏壇店(大阪)~

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こんにちは。翠光堂です。

翠光堂では、神棚や神具も扱っています。

神具の一つに熨斗口(のしぐち)という道具があります。御神酒口(おみきぐち)と呼ばれる場合もあります。これは、「瓶子(へいし・へいじ)」というお酒を入れて供える道具の口に差して飾る道具です。

お正月の飾りとして、また毎月一日に飾りつける事が多く、神や祖霊が宿る「依り代」としての役割を担っているといわれています。

のし口真鍮

これは金属製の熨斗口(現在、廃番の為メーカー在庫限り)

のし口木製

これは木製の熨斗口

どちらも用途や意味は同じですが、地方や作り手によって様々な意匠があるそうです。水引と折った紙を組み合わせた物もあります。

仏壇や仏具でも感じる事ですが、同じ用途や意味でも形が異なる物がとても多く存在します。地方と地方が今の様に繋がっていない時代からある物が多くあるので、誰かがもたらした一つを、その地方や作り手の解釈で様々な形が生み出されたのでしょう。想像してみると、それはモノ作りの職人からするととても楽しく、充実した時間の様に感じます。

それが、いつの間にか定着し、その土地の当たり前になり、文化になっていると思うと、こういった小さな道具の歴史もとても深いものに感じますね。

インターネットで繋がる事が簡単な昨今、そこに書いてある事があたかも正解な様に感じますが、地方や街、各家庭にまで焦点を絞ると、正解ではない物もあります。特に仏事や神事はそういう身近な文化で出来ている事が多くあります。世間の常識も大切ですが、まずは身近な家族に、我が家はどうしているかを聞いてみておくことをおすすめします。