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杢魚(もくぎょ) ~翠光堂仏壇店~

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ご寺院様の本堂でよく目にするものに、杢魚(木魚)と呼ばれるお仏具があります。

身近なお仏具として、一般のご家庭でも使用されていますが、

杢魚はもともと中国のお寺で、細長い木材を魚の形に彫り、

それを打って人集めに使ったとされています。

ではなぜ杢魚は魚の形をしているでしょうか?

さまざまな説があるそうですが、一説では昔、

畜生道に堕ちて、魚になってしまったとても怠け者のお坊さまがいて、

そのお坊さまと同じような道を歩むことのないようにと、

修行中のお坊様への戒めとして魚の形にしたというのだそうです。

また別の説では、魚は昼も夜も目を閉じないため、それにちなんで

一時一時の修行をおろそかにしないという戒めの意味で杢魚を打ち、

修行者に励みを与えているともいわれています。