翠光堂仏壇店各店ではお供えなどでお使いいただけるご進物用のお線香を沢山ご用意しております。商品は2千円、3千円、5千円、7千円、1万円、1万5千円、2万円、3万円とご予算に応じた豊富なラインナップがございます。
今回はこの進物に用いる掛け紙や水引のお話しを少しさせて頂きます。
商品をお決め頂いた後、掛け紙や水引、包装を行います。
①商品の決め方
ご予算であったり、ご自身が好きな香り、相手様に合うような香り、様々な決め方があるとは思いますが、どの様なかたちでも相手様を思い選ぶという事には変わりませんので、ご自身の選択に自信を持ってお決め頂ければ一番だと思います。
②上書きとお名前
掛け紙の上書きは「御供」が一般的でどのような場合も通用するのでお勧めしています。
お名前は「相手様に気を使わす」「大袈裟に見える」と控えられる方がありますが、個人的にはお名前(名字)を明記される事をお勧めします。
貰われた側は、その場で頂いた物の包装を解くことは少なく、後に中を確認する事が多いです。その時に誰から貰われた物かわからなくなり、相手様を惑わすことになります。相手様を思いお供えされるのならば、上書きもお名前も書かれる方が良いと考えます。
③「内のし」「外のし」
基本は内のしをお勧めします。掛け紙や水引、包装(本来は風呂敷)は日本古来よりありました。内のしは中身を見せず主張をしすぎないという、慎ましやかな日本の考え方にあります。
ただ、送り主様が会社様や団体様などで、その名前が見える方が相手様にとって良い場合は外のしをお勧めする場合もございます。
因みに「のし」や「のし紙」と言いますが、当店が多く扱う「弔事」の場合には「のし(熨斗)」は用いません。
のし(熨斗)とは、右上についているお札の様な物です。本来はのしたアワビから来ているのですが、現代は印刷や形だけの物になっています。
一般的な認識でわかりやすく「のし」と表現しますが、正式には掛け紙になります。
④水引
水引は当店で扱うお線香で2,000円(税抜)までは掛け紙に印刷したものを使用しています。3,000円(税抜)以上は実際の水引を使用しています。
昔は、贈り物を当時は貴重だった「紙」で巻き、「水引」で結ぶ、という作法が最上の贈り物としての形だったそうです。
↓2,000円商品の水引(印刷)の一例
↓3,000円商品の水引の一例
↓弔事の場合、当店では銀色の包装紙でご用意させて頂きます。
↓外のしにするとこの様な感じです。
⑤お供えの仕方
包装したお線香は紙袋に入れてお渡しします。
実際にお供えに行かれた時、玄関などでお渡しされる場合は紙袋のままお渡し頂いて良いかと思います。
中に通され祭壇やお仏壇の前に行かれたら、お線香をあげさせて貰って下さい。
その際は紙袋から出し、壇や床の上にそっと置いておかれると良いと思います。ローソクに火を灯し、お線香に火を移し、香炉に立てたら静かに合掌をしましょう。
細かな作法や礼儀はあるかもしれませんが、あまり気にしすぎなくても大丈夫です。あなたのお気持ちは十分に相手様に伝わっています。
翠光堂では、専門知識を持ったスタッフが常にお店におります。困った事があったら何なりとご相談下さい。
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