こんにちは。翠光堂です。
一昨日、映画「ディア・ファミリー」を観たという感想ブログを書きました。実は、大泉洋さんがテレビで映画のエピソードを声を詰まらせながら語り、後ろで菅野美穂さんが号泣されていた場面を、SNSの切り抜きでみて、映画を観に行く事を決めました。
改めて、そのテレビ番組の事を振り返って調べてみると、「王様のブランチ」に映画宣伝の為、大泉洋さんと菅野美穂さんが出演。公開初日を迎えた日、物語のモデルになった実際のご家族が映画を鑑賞され、大泉さん達に語った言葉を紹介。
ご家族の末っ子で、佳美さんに一番甘えていた三女の方から「ホントにこの映画ができて良かった。私の中で今までお姉ちゃんの想い出を閉じ込めていた」と語られたそう。
そして、「この映画を通して改めて、お姉ちゃんのことをもう一回、自分で考えることが出来た。やっと死を乗り越えた気がします」
改めて、これを見て泣きました( ;∀;)
職種柄、身近な人の死を受け入れたり、乗り越えたり、そういった場面に居させていただく事が多いのですが、故人の事を考えるとか想うという時間を持つことはとても大切なのかなと感じます。その方への想いに蓋をしたり、すぐ見えない場所にどかせてしまうと、大きく心に残り後をひきます。人の心は、机の中の様に仕切りをつけて整理できるものではありません。簡単な言い方ですが、ちゃんと泣いた方が良いです。
日本には、お通夜やご葬儀、お仏壇やお墓といった、亡くなられた方を想い悲しみ、また共に生きていく文化があります。昨今は、これらが急激に縮小や排除する傾向にあります。様々なお考えがあるのは承知しておりますが、この様な時代の流れは、勝手ながらとても心配です。その時の「正しい」は何かわかりませんが、先人が作った文化の上を歩む事も候補の一つにしてみて欲しいです。
「ディア・ファミリー」は10年後に死を宣告された女性と家族の話です。今一度、死というものに対して考えることも出来ました。